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キャリア、グリーンビル事業のチャンスを追求
2017/10/17

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  ────────────────────  発行  株式会社ジアン (JARN Ltd.)
    eJarnClub通信:キャリア、グリーンビル事業のチャンスを追求
  ─────────────────────  2017年10月17日
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛                                     http://www.ejarn.com
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◇掲載:P12、JARN  2017年7月通常号
 ▼原文(英字)はこちらから
http://www.ejarn.com/news.aspx?ID=46171

  中国制冷展(CRH 2017)の期間中、JARNは、UTCクライメート・コントロールズ&セキュリティ社(CCS)の国際担当社長ロス・シュースター氏及びアジア担当社長ゴーラン・パンドラ氏にインタビューした。お二人には、UTCクライメート・コントロールズ&セキュリティ社(CCS)の傘下にあるキャリアの事業戦略、特にグリーンビル事業中心にお話し頂いた。
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JARN(J): 中国、アジア市場におけるキャリアの展開状況や事業拡大に向けた対応策についてご説明下さい。

UTCクライメート・コントロールズ&セキュリティ社(CCS): 中国経済についてよく訊かれますが、10年前には、我々は中国経済が年率10〜12%伸びることに慣れていました。現在は、業界で最早そのような伸びが見られませんが、中国市場には依然として数多くのビジネスチャンスがあります。都市化傾向が続いており、この2〜3年は建設が鈍化していましたが、今年は少し回復すると見ています。

  また、新たなバーティカルマーケットにおいて空調事業が伸びています。7〜8年前には、オフィスと工場だけでしたが、今ではデータセンターや病院向けの需要が出て来ています。建設市場の低迷時期でさえ、我が社のサービス事業は二桁成長をしていました。サービス事業は、保守や修理だけを対象とするのではなく、エネルギーレトロフィットや「既築ビルの快適性の向上には、又は、大半のケースでは、省エネ性の向上には、どのように機器のレベルを引き上げるべきか?」と考えるユーザーを対象にして、サービス事業は今後とも拡大し続けると見ています。

  我が社は既に中国に30年もいて、多様なプロジェクトを経験しています。新技術があり、単なる製造だけでなく、研究・開発にも従事しています。

  新興市場では、サービス事業に似たビジネスチャンスがあります。将来は異なるとしても、依然として市場にはビジネスチャンスがあります。従って、我が社は中国だけでなく、アジア地域にも投資を継続しています。販売力を強化するため多大な投資をし、販売部門に数多くの人材を投入しています。

  また、中国の新工場にも投資をしています。本日、新工場の起工式がありますが、ここでは主に次世代の新製品や技術的なソリューションを担当する予定です。二期に分けてスタートします。最初の工場を2018年に立ち上げ、それから第二期が2021年までにフル稼働する予定です。中国とアジア地域では将来の潜在的な成長が見込めると考えており、これらは全て新規投資です。

J: 中国と同様にインドも伸びていくと見ていますか?

CCS:インド市場は伸びていますが、我が社の事業はその伸びを上回っていると思います。この市場では最近の3〜4年連続して二桁成長が見られました。インドのエアコン業界での普及率は依然として極めて低く5%以下です。中国や他のどこかの工業国では、普及率が20〜40%になっています。そういう観点に立てば、インド市場拡大の可能性は非常に大きいと言えます。しかし、中国は矢張り我が社最大の事業領域であり、最大の市場です。もし中国が5%成長を継続できるのであれば、我が社にとっては重要な投資のチャンスだと言えます。

J: キャリアはグリーンビルのパイオニアですが、グリーンビルをグリーンシティに統合する意義についてお聞かせ下さい。

CCS: 中国は、認証を得たグリーンビルの敷地面積が3億2千万平方メートルもある世界最大のグリーンビル国家であり、米国の3億1千万平方メートルを凌いでいます。米国は20年以上も要したのに、中国は10年で達成しました。新築物件が依然としてグローバル最大のグリーンビルの牽引役となっており、建物にはエネルギーや環境への影響を低減する持続可能な材料や技術を採用する必要があることは明白です。こうした状況は変わっていません。ユナイテッド・テクノロジーズ社(UTC)とダッジ・データ&アナリティクス社が共同で発行した「世界グリーンビルの動向:2016年報告」によると、中国の顧客の多くは、各種の建物のエネルギー効率を評価し、更なる省エネ化を目指すために企業レベルでのエネルギー・モニタリングシステムを立ち上げています。

  そのためには、検討すべき二つのやり方があります。その一つは、毎年新築されるビルよりも既築ビルの方が多いので、既築ビルの改装です。既築ビルを環境面で持続可能にし、省エネ化するために、持続可能な新技術によって既築ビルを更新及びレベルアップする機会が極めて沢山あります。

  もう一つは、ビルの運営要領です。先進技術によって立派なグリーンビルを建てることが出来ますが、もし適切に運営されないと、メリットを十分に得られません。既築ビル及び機器のデータ及びデータ分析を活用すれば、運営状態を改善できます。一つのビルからどれだけのデータが得られるか分かりますか?チラー、セキュリティシステム、電気系統などから数多くのデータが得られますが、十分に活用されていません。

  我が社は、顧客がビルの運営状態を改善するのをサポートするためにデータ分析に特化した「エコエネルギー」と呼ばれる事業に投資したばかりです。エコエネルギーは、3億平方フィート(約2,800万平方メートル)以上のビルに接続し、遠隔監視しています。1日に約1億2千万件のデータ記録を取り込み、我が社固有のデータ・プラットフォームにて分析します。そのデータを活用することによって、顧客がやり方を変えるだけで、つまり機器を変更せず、単にビルの運営方法を変更するだけで、エネルギー経費を15%も節約できることが分かりました。また、常に設計が重要ですが、既築ビルには大きなビジネスチャンスがあると思っており、ビルや都市から出て来るデータをビルや都市がどのように活用するかという点に新たなチャンスがあると思います。

J: 貴社のグリーンビルへのイニシアティブについて、詳しくお話し下さい。

CCS: 我が社には、グリーンビルの設計を担当しているエンバイロメンタル・マーケット・ソリューションズ社(EMSI)という子会社がありますが、中国において既に100棟以上のグリーンビルを設計しています。改装ビジネスに深く参画しており、どのようにして既築ビルをグリーンビルにするかという点を考えています。それが我が社の事業の大きな部分を占めており、今後拡大していく積りです。既にご説明しましたように、我が社はデータ分析の分野に参入しており、ビルの運営方法において、どのようにすれば省エネ化とグリーンビル化が図れるのかという点を考えています。

  EMSIは、グリーンビル及び持続可能な共同体の設計コンサルタントとして国際的なリーダーであり、ビルのライフサイクルでの実績及び持続可能性に関する広範囲なサービスを提供しています。この事業の拡大に向けて確実にサポートするために、中国だけでなくアジア地域全体において、今後ともEMSIの事業を梃入れします。また、我が社は、米国・中国・インド・欧州・南米・シンガポールなどが参加する世界グリーンビル協議会の創立メンバーです。我が社はグリーンビル協議会と連携し、グリーンビルに関する知識を広めると同時に、顧客がグリーンビル認証を獲得するのを支援しています。

  中国政府は、全ての新築の都市ビルの50%が2020年までに中国グリーンビル規格を満足するようになると誓約しています。これは中国が自ら設定した難しい目標です。 我が社としては、EMSIのイニシアティブを通じてそれを支援しています。また、データ分析による展望やどのようにグリービルからビル運営の効率化やエネルギーの効率化に進むかという観点で付加価値を加えて事業に取り組んでいます。

  (終わり)

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